朝鮮が、韓国とパイプラインをつなぎロシアからガスを供給する構想について、政治的な理由で承認できないとの立場を示していることが分かった。ロシアの国営天然ガス会社ガスプロムのメドベデフ副社長が21日明らかにした。
 米ワシントンを訪問中のメドベデフ副社長は、聯合ニュースの電話取材に対し「韓国にロシアのガスを供給するのは経済的に最も効率的だろう。しかし、ロシアのガスをパイプラインを通じ北朝鮮と韓国に供給するには、政治的な条件がまず整わなければならない」として、韓国と北朝鮮がこの案を模索するためには時間が必要との考えを示した。また、1月に同社のミラー社長が平壌を訪問した際には、ロシア産ガスを北朝鮮を通じ韓国に輸送する問題と北朝鮮内のガス資源開発問題を話し合うことが目的に含まれていたと説明した。北朝鮮内のエネルギー資源開発に関心があるという。

 メドベデフ副社長は、敵対国のインドとパキスタンが単一パイプラインを利用しイランから天然ガスの供給を受けていることを例に挙げながら、「韓国もこうした方向で解決策を探したほうがいいと思う」と提案した。

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