財政経済部は12日、韓米自由貿易協定(FTA)妥結と6カ国協議の進展などを根拠に、主要国際格付け機関に韓国の格付けを引き上げるよう求める方針を明らかにした。これに向け、金聖真(キム・ソンジン)国際業務政策官が13日から16日にかけ訪米し、ムーディーズ・インベスターズ・サービスなど格付け機関やモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)を訪れる。韓米FTAの主な内容や意義、6カ国協議の進展に基づく朝鮮半島の地政学的リスク減少などを説明する計画だ。
 ムーディーズは昨年4月、韓国の格付け見通し(アウトルック)を「安定的(ステイブル)」から「強含み(ポジティブ)」に引き上げている。その後の格付け引き上げ要因としては、韓米FTAや地政学的リスク緩和を提示していた。金政策官は、これらの肯定的な変化で格付け調整の必要性が高まった点を強調するとみられる。

 MSCIでは外国為替や資本市場の先進化成果を報告し、韓国の先進国指数「MSCI World」編入進行状況などを把握する。MSCIは世界的株価指数のMSCIインデックスを算出しているが、韓国は現在、新興市場のMSCIエマージングマーケット・インデックスに属している。先進国市場のMSCIワールド・インデックスへの編入については2002年末以降「内部検討」段階にとどまっている状況だ。

 このほか、14~15日には国際通貨基金(IMF)や世界銀行の主な政策を話し合う国際通貨金融委員会(IMFC)、開発委員会(DC)会議に出席する。16日には米議会や政府、業界関係者らが参加する「韓米FTAと両国間の経済協力」セミナーに参加し、韓国政府のFTA対応について基調演説する。


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