韓国と欧州連合(EU)による第1回自由貿易協定(FTA)交渉は2日目となる8日、双方が知的財産権など5分野についての意見調整を進めている。特にEU側は、ブランド品の模造品に対する取り締まり状況について韓国側の説明を求めるとともに、知的財産権保護水準を強化すべきとの考えを伝えた。これに対し韓国側交渉団は、昨年1年間に税関などを通じ1010件、2兆6668億ウォン相当の模造品を摘発するなど、知的財産権保護に向けた執行力強化を進めていることなどを説明した。
 EU側はまた、食品医薬品安全庁に品目許可を受けるために提出する未公開情報の流出防止など、EU域内の多国籍製薬会社からの不満も強調した。

 同日の交渉は知的財産権のほか、紛争解決手続きなどのほか、前日から続く商品、サービス投資、通関・貿易円滑化の3分野についての話し合いが進められている。9日からは金融、通信、海運など、具体的なサービス市場別について、10日からは商品関税譲許(開放)の枠組みなどについてそれぞれ本格的な協議に入る予定だ。


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