同団体によると、北朝鮮では6月末から北部地方の各地で1日平均10人前後の餓死者が出ており、先月末には咸興で300人、穏城で100人が餓死したという。食糧難が深刻化し、咸鏡南北道の労働者の80%ほどが飢え、平安南北道では家もなくさまよう家庭が増えていると説明した。
その上で、最大の危機地域である東北内陸地域の住民の餓死を防ぐため、中国産トウモロコシ10万トンを購入し、咸鏡道、平安道向けの緊急救護として人道的支援を追加で断行すべきだと主張した。秋の収穫期までに少なくとも90万トンの食糧が必要と見られるが、韓国が支援する40万トンのコメ借款は輸送に必要な鉄道事情などを考慮すると、地方の一般労働者や内陸部の貧困層に送り届けられるには時間がないばかりでなく、量もかなり不足する。このため、北朝鮮北部地方に近い中国からトウモロコシを購入し緊急支援する方法を提案した。
ただ、一部の北朝鮮支援団体や北朝鮮農業分野の専門家らは、餓死者続出の情報をその通り受け止めることは難しいとする反応をみせている。
韓国農村経済研究院は、韓国や国際機関による支援などを考慮すると今年30万トンの食糧が不足すると予想されるが、農業事業などの効果で収穫量が大幅に増え、解消できる量だと話す。6月末に北朝鮮を訪問した支援団体関係者も、食糧事情が悪化すればまず子どもたちが打撃を受けるが、当時は活動的な姿などを目にしており、餓死者が発生するほど緊迫した状況ではなかったと伝えている。
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