ソウル地下鉄5~8号線を運営するソウル市都市鉄道公社が、交通カード利用時の基本料金を現行の900ウォン(約110円)から今後2年ごとに200ウォンずつ引き上げ、2011年には1300ウォンまで値上げする案を進めている。都市鉄道公社が23日にソウル市議会議員に提出した、料金調整に関するマスタープランから明らかになった。ただ、1300ウォンまでという44%の高い値上げ率とあり、推進はたやすくないものとみられる。
 都市鉄道公社は、2008年から2011年にかけての5~8号線乗客1人当たりの輸送原価は1294~1328ウォンに達すると見込んでいる。運営赤字を考慮すると、現行料金を516~550ウォン引き上げる必要があるとしている。同公社の運営赤字は昨年末現在2722億ウォンで、累積運営負債は5085億ウォンに達する。赤字の主な原因としては、1~4号線に比べ乗客が少ないこと、高齢化が進み無料利用対象者が急増したこと、安全対策コストが大きいことなどを挙げた。

 ソウル市は、地下鉄料金は都市鉄道公社が決定できるものではなく、市が検討した上で市議会での意見聴取、物価対策委員会の審議を経て決定すると説明している。しかし、値上げが確定すれば、地下鉄1~4号線を運営するソウルメトロも同一水準にまで引き上げる可能性が高い。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0