国内で初めて静止軌道に投入される多目的衛星、通信海洋気象衛星(COMS-1)の2009年6月の打ち上げを目指し、本格的な組み立て・試験が始まる。科学技術部と韓国航空宇宙研究院は、13日に航空宇宙研究院の宇宙試験棟で同衛星の組み立て・試験着手式を行うことを明らかにした。

COMS-1には、2003年から2009年までに総額3558億ウォン(約435億3300万円)が投じられることになっている。重量2.5トンの中大型級衛星で、雲と黄砂情報などを観測できる気象観測装備と、海の植物プランクトン分布や赤潮、海洋汚染などを観測できる海洋観測装備、国内の独自技術で開発された通信中継機を搭載する。欧州の衛星関連企業と設計・製作契約を結び、国内の技術陣が製作に携わった。

COMS-1は2009年6月にアリアンロケットで打ち上げられる予定で、東経116~128度、3万6000キロメートル上空の静止軌道で7年以上の任務に就く。朝鮮半島などアジア全域と北中米の太平洋沿岸、オセアニア、東欧の一部など、広範囲にカバーする予定だ。気象観測と海洋観測の両方を遂行する初の静止軌道衛星になるとみられている。打ち上げに成功すれば、韓国は日米などに頼ってきた気象観測資料を独自に確保・収集でき、これを別の国に提供することも可能だ。また航空宇宙研究院は、通信中継機を利用した超高速通信実験により国産の宇宙用通信中継機の性能を検証し、国内の通信搭載機技術を内外に認識させるきっかけとすることを期待している。

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