解団する金正日総書記と王家瑞対外連絡部長(朝鮮中央テレビ撮影)=30日、ソウル(聯合)
解団する金正日総書記と王家瑞対外連絡部長(朝鮮中央テレビ撮影)=30日、ソウル(聯合)
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は訪朝中の中国共産党・王家瑞対外連絡部長らと会った席で、核廃棄交渉に対する北朝鮮の立場に変わりはないと述べたという。中国国営新華社通信が31日に報じた。
 金総書記は、北朝鮮は6カ国協議の推進を一貫して支持しており6カ国協議の合意事項を履行すべきという立場に変化はないとし、最近の困難な状況は一時的なもので十分に克服できると述べた。また、6カ国協議当事国らは行動対行動の原則に従い自身の約束を誠実に履行し、対話を通じ困難を克服していくべきだと指摘するとともに、北朝鮮は忠実な履行に向け中国と協力する意志があると強調した。

 核開発計画の申告問題から6カ国協議が進展しないなか、米国務省のソン・キム朝鮮部長らの平壌訪問を目前に控え、金総書記がこうした発言をしたことで、6カ国協議再開の足がかりとなるかが注目される。

 また金総書記は王部長に対し、中国南部地方の大雪による被害を慰労するとともに、2008年北京五輪の開催成功を祈る言葉を伝えた。これに対し王部長は、胡錦涛国家主席からのあいさつを伝え「中国伝統的に北朝鮮との関係を重視してきた。両国の友好協力関係が新たな段階に格上げされることを望む」と述べた。

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