平壌で26日に行われるニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの公演で、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記はオープニングから観覧せず、演奏途中の休憩時間に姿を見せるものとみられる。北京の北朝鮮消息筋が21日に明らかにしたもので、公演を貴賓室で最初から最後まで観覧することは多分ないだろうとしている。
 また、ライス米国務長官が李明博(イ・ミョンバク)次期大統領の就任式に出席した帰りに北朝鮮を訪問するならば、金総書記はライス長官とともに公演全体を観覧する計画だったとしている。ただ、ヒル米国務次官補と北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が19日の会合で合意点を見出せなかったことから、ライス長官の訪朝可能性も低くなっている。このため、ニューヨークフィルの公演は当初の期待とは異なり、政治的には気の抜けたものになりそうだ。

 一方で、過去の公演では演奏会場で皇帝らが指揮者を訪ねあいさつをすることがあり、金総書記も演奏途中の休憩時間に指揮者と団員に激励のジェスチャーを送ることも予想される。また、金総書記が公演会場に姿を見せない場合でも、演奏後に行われる歓迎夕食会に登場するものとみられる。

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