墜落事故当時のようす=(聯合)
墜落事故当時のようす=(聯合)
【ソウル28日聯合】2月に発生した陸軍UH-1Hヘリコプター墜落事故は気象悪化が、4月の空軍RF-4C偵察機墜落事故は無理な急旋回がそれぞれ原因だったことが明らかになった。陸軍と空軍が28日、こうした内容の事故調査結果を発表した。
 UH-1Hヘリは2月20日午前1時過ぎ、救急患者を移送した帰路に京畿道楊平郡竜門山近隣で墜落した。この墜落事故で、操縦士を含む将兵7人全員が死亡した。陸軍によると、事故機は竜門山付近で突然の雲と霧に見舞われ、計器飛行に切り替え高度を上げようとしたものの、悪天候を乗り切れず頂上付近に追突したという。

 陸軍は、「飛行追跡と通信の維持を担当している竜門山管制所は、操縦士から位置報告を受信したものの、操縦士が竜門山地域に関する気象情報を追加要請しなかったことが確認された」と明らかにした。事故機が航路を竜門山付近に定めたことについては、単独飛行では操縦士が自律的に航路を決められるとし、迅速な復帰を目的に移送時と異なる竜門山北側の短距離直線航路を選んだようだと話した。最終衝突地点まで動力を正常に維持し、計器板も正常に作動していたことから、機体異常はなかったとの判断を示している。

 一方、空軍RF-4C偵察機の墜落事故は、操縦士の無理な急旋回機動により操縦不能状態に陥ったことが原因だった。事故機は4月7日午前9時半ごろ、空中戦闘機動訓練中に江原道平昌郡の渓長里近隣の丘に墜落した。搭乗していた操縦士は頚椎(けいつい)脱臼で手術を受けリハビリ中、後方席に座っていた中尉は所属部隊に復帰している。

 空軍は、「操縦士が、標的機に攻撃するため機体を右側に70~75度(正常60度)傾け時速500キロメートルで急旋回機動する過程で、揚力を失い操縦不能となり墜落した」と説明した。事故調査委員会が調査した結果、機体の欠陥は見つからず、事故機に対する整備支援も正常に行われていたことが分かった。

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