現在、ブルーフェーズ方式については学会や業界の一部で基礎研究が進められているが、完成された開発製品として披露されるのは今回が世界初となる。サムスン電子は2011年から、同方式を適用した液晶パネル製品を高速映像処理が必要なテレビ用パネルを中心に量産する計画だ。
従来の液晶方式を適用した液晶テレビ用パネルの場合、画質向上のために別途の回路技術を用いて120ヘルツ駆動に対応しているが、ブルーフェーズ方式は超高速応答という特性があるため、別途の技術を加えなくても240ヘルツ以上の超高速映像を具現できることが特長だ。また、従来の方式とは異なり、液晶構造が配向膜がなくても自発的に配列し、光が液晶を通過する際に屈折の程度が変わる特性を持つ。これに合わせ、サムスン電子は固有の電極構造とピクセルデザイン駆動技術を通じて今回の製品を開発できたとしている。ブルーフェーズ方式を適用すればこれまでに比べ工程の単純化が可能になり、生産効率も一段階高められるだけでなく輝度むらが生じる可能性も根本からなくすことができるという。
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