青瓦台(大統領府)で話を交わす李大統領(右)と竹中教授=26日、ソウル(聯合)
青瓦台(大統領府)で話を交わす李大統領(右)と竹中教授=26日、ソウル(聯合)
【ソウル26日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は26日、日本の公共改革を主導した竹中平蔵・慶応大学教授と会った席で、「韓国はさまざまな改革をしている。改革が終わり(公共部門と社会が)変われば歓迎されるだろうが、改革する段階では歓迎されずにいる」として改革の難しさを吐露した。李大統領は、日本は過去10年の難しい時期を通じ競争力ある国として再び生き返りつつあるとした上で、日本の経験が韓国に大いに役立つとの考えからアドバイスを求めた。
 竹中教授は、日本経済の「失われた10年」は単なる経済悪化だけでなく、社会全体が変化を拒否したことで国全体が顕著な機能低下に陥った期間だったと診断した。長期にわたる低成長には経済と社会全体の体質改善が必要だとし、構造改革という処方を通じ社会システム全般を改革したことが日本経済復活の起爆剤となったと説明した。

 また、李大統領は公営企業の改革方向について、順序を定め公営企業の先進化を推進すると述べた。民間よりうまくいっている公営企業もあれば、機能分散でうまくいかなかったり民間で担当したほうが良い公営企業もあるとし、「すぐには難しいからと改革を先送りにすれば、国の競争力がなくなり未来もない」と、改革の必要性を重ねて強調した。竹中教授も李大統領の方向性に賛成し、政策には順序が重要だと答え、日本のケースを説明した。

 李大統領はこの日、竹中教授を大統領国際諮問委員に正式に委嘱した。

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