連休を海外で過ごす旅行客でにぎわう仁川国際空港=(聯合)
連休を海外で過ごす旅行客でにぎわう仁川国際空港=(聯合)
【ソウル29日聯合】韓国の経常収支黒字が少ない理由は所得水準に比べ海外旅行(留学を含む)が多すぎることによる影響も少なくないとの分析が出された。
 韓国銀行が29日に発表した報告書「韓日経常収支変動推移の比較」によると、韓国の昨年の経常収支黒字は59億5000万ドルで、2000年の(122億5000万ドル)の半分水準に減少した。一方、日本の経常収支黒字は2105億3000万ドルで、2000年(1194億5000万ドル)の1.8倍に拡大した。

 日本の経常黒字拡大は、サービス収支赤字幅が2000年の458億5000万ドルから昨年は211億ドルまで縮小されたことによる影響が大きい。サービス収支のうち、旅行収支赤字が285億1000万ドルから171億5000万ドルまで減っており、これは日本のビザ免税・緩和措置や観光客誘致に向けた努力で入国者数が毎年増加しているためとの分析だ。

 これに対し韓国は、同期間にサービス収支赤字が28億5000万ドルから205億8000万ドルに拡大。昨年は旅行収支が150億9000万ドルの赤字を記録した。韓国銀行はその理由として、所得水準に比べ海外旅行に出かける人が多すぎることを指摘する。

 韓国の昨年の対外旅行支払額は208億9000万ドルで、日本の246億3000万ドルの79.0%水準に当たる。表面上はさほど多くないとも受け取れるが、国内総生産(GDP)に対する韓国の旅行支払額は2.2%で、日本の0.6%に比べ3.7倍に上る。

 韓国銀行は、旅行収支赤字の縮小に向け不要不急の旅行を自制し、外国人観光客誘致策を実施する一方、教育改革を通じ国内教育機関の競争力を高める必要があると強調した。

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