【ソウル3日聯合】高校卒業後に大学に進む生徒の割合が84%に迫り、「学力インフレ」現象が深刻化していることが分かった。
 教育科学技術部は3日、韓国教育開発院に依頼し4月1日を基準に作成した2008年教育基本統計調査の結果を発表した。それによると、高校卒業者の大学進学率は83.8%で、前年(82.8%)に比べ1ポイント上がり、過去最高記録を更新した。高校卒業者の10人に8人以上は大学に進んでいることになり、米国など海外主要国の大学進学率が50%前後にとどまっていることと比較すると、世界でもトップ水準ということが分かる。

 大学進学率は1970年には26.9%にすぎなかったのが、高等教育機関数の増加、大学進学熱の高まりなどで1990年には33.2%まで上がり、2000年は68.8%、2005年は82.1%と急上昇してきた。しかし、大学の教育水準や競争力は依然として世界水準に及ばず、高学歴失業者の割合も高いなど、「学力インフレ」の深刻さが指摘される。また海外留学の増加で、普通科高校の生徒の海外進学率は2006年が0.19%、昨年は0.25%、ことしは0.31%と、上昇を続けていることが分かった。

 一方、国内大学(一般大学、産業大学、専門大学など)に在学する外国人学生数は4万585人で、全大学の在籍者総数(356万2844人)の1.14%を占めた。外国人学生の割合は、2000年が0.12%、2002年が0.16%、2004年が0.31%、2006年が0.64%、昨年が0.90%と年々高まり、ことし初めて1%を超えた。各大学が国際化をモットーに積極的に外国人学生を誘致してきたこと、韓流ブームで韓国に対する関心が高まったことが影響したと分析される。

 しかし、外国人学生の出身地は中国が72.0%、ベトナムが3.6%、モンゴルが3.0%、日本が2.5%とアジアに偏っている。欧州地域からの留学生(主要先進8カ国から日本を除く)は1055人で、留学生総数の2.6%にすぎず、伸び率もわずかだった。

 全国の幼稚園・小中高校の在籍者総数は820万2037人で、前年比12万2180人、2000年に比べると34万7828人、それぞれ減少した。特に小学校の児童数は少子化などによる人口減少が影響し367万2207人と、1962年の教育統計調査開始以来の最低値となった。1962年は408万9146人だった児童数は、1970年の574万9301人をピークに、1980年が565万8002人、1990年が486万8520人、2000年が401万9991人、2005年が402万2801人と減り続けている。

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