【ソウル5日聯合】景気沈滞にもかかわらずクレジットカードによる消費が20%前後急増し、8月の累積決済金額は200兆ウォン(約18兆6900億円)に迫ることがわかった。
 与信金融協会が5日に明らかにしたところによると、年初から8月までの国内クレジットカード使用額(キャッシング除く)は196兆8150億ウォンで、前年同期に比べ20.6%急増した。8月のクレジットカード決済額は18.9%増の24兆7940億ウォンで、バカンスシーズンを迎え22.8%の急増でことし最高額を記録した7月に続き、増加傾向をたどった。

 カード決済金額が増えた1次的な原因は、生活用品の値上がりによる必要最低限の使用金額の増加が挙げられる。統計庁が発表した8月の消費者物価は前年同月比で5.6%、食料品など日常生活品で購入頻度の高い生活物価指数は6.6%上昇した。カード決済範囲が拡大し小額決済が急増したのも一役買った。カード決済市場の30%以上を占めるBCカードの資料によると、上半期の1万ウォン以上の小額決済は1億3161万件で、前年同期対比で46.3%急増、全体件数における割合も16.7%から19.4%に増えた。

 現金決済の多かった業種でもクレジットカードの使用件数が大幅に増えた。上半期に学習塾・予備校受講料をクレジットカードで決済した件数は2150万件で、前年同期に比べ67%急増した。書籍・文具は3450万件で34%、自動車整備も2540万件で40%増加した。カード会社が無利子分割払いやポイント積み立てなどさまざまなサービスを提供し顧客確保競争を行ったのも、決済金額急増の背景の1つだ。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0