西島の全景。右端の円で囲った部分が崩れる危険がある部分(国土海洋部提供)=19日、ソウル(聯合)
西島の全景。右端の円で囲った部分が崩れる危険がある部分(国土海洋部提供)=19日、ソウル(聯合)
【ソウル19日聯合】岩石の亀裂で崩壊の危険が指摘される独島の西島について、国土海洋部は19日、精密診断したところ、崩壊の可能性は低いながら一部の亀裂部分は補修を要することが分かったと明らかにした。
 この調査は、独島を形成する岩石に風化や侵食、亀裂、崩壊現象などが見られ地盤の安定性に疑問が持たれていることを受け、国土海洋部が昨年10月に韓国地質資源研究院に依頼したもの。精密診断の結果、短期間に亀裂が生じた地点で大規模な崩壊が起こる可能性は無いと分析された。独島の亀裂は火山島という地質的な特性と荒波によるもので、独島形成時からの長い歳月をかけて起きた自然現象だと分かった。

 ただ、漁民宿所後方の傾斜面は岩盤亀裂がひどく、不連続面の傾斜と傾斜方向が不利な形成となっており、波の衝撃で落石が発生する危険があるという。また、漁民の退避港も保護施設が必要だと分かった。

 国土海洋部は、落石の危険があるところは環境部、文化財庁との協議の上で補修策をまとめると述べた。一方、調査結果はデータベースにし、独島の地盤安定性に対する評価を続ける予定だ。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0