【ソウル26日聯合】国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官は26日、「北朝鮮は地上戦力の70%以上を前方に配置し、常に奇襲攻撃できる態勢を取っているなど軍事脅威は変わっていない」と明らかにした。ソウルで開幕した2008コリアフォーラムに出席し、「世界安保における韓国の役割」と題した基調演説を通じて述べたもの。
 李長官は、「特に北朝鮮は核や化学兵器、ミサイルなど大量破壊兵器を持続的に開発しており、朝鮮半島はもちろん地域の安定に深刻な脅威になっている」と述べた。また、核問題は北朝鮮の核施設無能力化中断など予測不可能な行動により、解決の見込みが不透明だとし、こうした安保環境の変化にどう備えるかによって、朝鮮半島の安定はもちろん世界と地域の平和も大きく影響されると強調した。その上で、韓国は北朝鮮核問題の解決過程で発生し得る軍事的緊張を安定的に管理するなど、朝鮮半島の安保管理を通じ世界平和と地域安定に寄与するとした。

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 さらに、韓米同盟を基盤に準備態勢を確固に維持しながら、南北間の軍事的信頼構築と軍備統制を段階的に進め、朝鮮半島に新たな平和構造を作っていくと強調。これと並行し、韓米安保協力も地域安定と世界平和に寄与する21世紀戦略同盟に生まれ変わるよう努力するとした。

 あわせて、韓国は超国家的・非軍事的な脅威に対処するため国際的な「情報共有ネットワーク」の構築に積極的に参加すると表明、大規模災害時に即時支援できるよう人員と装備を確保することはもちろん、災害地域にすぐに兵力を派遣できる能力を備えていくとした。

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