インタビューに応じるマレー常任理事=25日、ワシントン(聯合)
インタビューに応じるマレー常任理事=25日、ワシントン(聯合)
【ワシントン24日聯合】国際通貨基金(IMF)のマレー常任理事は24日、現在の韓国経済は1997年の通貨危機の時とは明らかに異なり、ずっとしっかりとしていると強調した。ワシントンで聯合ニュースのインタビューに応じた。
 韓国の現在の経済状況について、「1990年代当時とは顕著に異なる。政府の政策と自由化の面で目に見えて変わり、外貨準備高もそのころよりはるかに多く、経済がよりしっかりとしている」と評価した。

 マレー常任理事は、IMFは新興国に対し有用な役割を果たすべきと認識しており、新興国の短期的な流動性不足を解消するのを手助けするため新たなドル通貨スワップの窓口を設ける案を検討しているが、韓国やブラジル、メキシコなどの特定国を念頭に置いたものではないと述べた。また、これまでのIMF救済融資と今回の通貨スワップには非常に大きな違いがあるとした。救済融資は国際収支と財政、金融部門、マクロ経済で構造的な問題がある国を対象としているが、通貨スワップは短期的な流動性問題の解決を助けるためにドル資金を融通するにすぎず、経済の運営成果が非常に良い国がその対象になるだろうと説明した。

 これに関し、ユン・ジョンウォンIMF韓国代表は、「現在の経済状況と9月末現在2400億ドルという外貨保有を考慮すると、韓国があえてIMFのドル通貨スワップを利用する必要はない」と述べた。


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