講演するバルマーCEO(全経連提供)=3日、ソウル(聯合)
講演するバルマーCEO(全経連提供)=3日、ソウル(聯合)
【ソウル3日聯合】米マイクロソフト(MS)のスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)が3日、韓国は高いインターネット普及率と先端のゲーム・モバイル技術を備えた国だと評価し、韓国企業との提携を強化する考えを示した。
 全国経済人連合会の新成長動力フォーラムとITイノベーションフォーラムがソウル市内のホテルで共同開催した特別講演会で述べたもの。MSの世界の重要パートナー企業に、韓国企業も何社か含まれていると明かした。また、韓国で51のベンチャー企業とプロジェクトを進めており、該当企業のうちかなりの数が世界輸出企業になっていると紹介した。

 バルマーCEOは、世界経済が困難な状況にあるほど、企業は成長と革新に焦点を当てなければならないと主張した。MSは投資を減らさず、すでに株主らに2009会計年度運営費用を40億ドル増やすと発表しているが、これはコスト増加額としては最大規模だ」と強調した。

 また、情報技術はいかなる事業であれ最も賢明な意思決定が行えるよう助けてくれるものだと述べ、ITコストを削減することばかりを考えるのではなく、コストに対する効果を見なければならないと指摘した。最高のテクノロジーを使用していくようになるほど、コストはむしろ減るとアドバイスした。

 このほか、MSの成功戦略は、技術開発業者に対する広範囲な投資、最高の人材確保、長期的な目標樹立と推進だと紹介した。

 韓国IT企業が具体的に改善すべき点については、「何よりも顧客が何を望んでいるのかを知らなければならない」と指摘した。韓国は水準の高い国内市場があるため有利だろうと述べた。

 韓国、日本、豪州歴訪中のバルマーCEOは、この講演会の後、現代・起亜自動車社屋で「車両IT革新センター開所式」に出席し、両者の技術協力強化について話し合った。また、LG電子のナム・ヨン副会長と会い、スマートフォン開発に向けた了解覚書を締結、協力案を論議した。このほか、サムスン電子の「オムニア」フォン発売行事に出席し、同社関係者と相次ぎ会った後、日本に向け出国する。

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