空に放たれた大型風船=5日、坡州(聯合)
空に放たれた大型風船=5日、坡州(聯合)
【ソウル5日聯合】民間団体の拉北者家族会と自由北朝鮮運動連合は5日、京畿道・臨津閣の「自由の橋」で、北朝鮮拉致被害者の送還などを呼びかける内容のビラを付けた風船を北朝鮮に向け飛ばした。
 両団体の会員12人はこの日、大型風船10個にビラ1万枚ずつを結び付けて飛ばした。破れたり雨に濡れないよう薄いビニールで作られたビラには、拉致被害者と韓国軍捕虜の生死の確認と送還を求める内容や拉致被害者家族らの苦しい心境、拉致被害者の名簿、北朝鮮へのメッセージなどが書かれており、ビラの間には中国の10元紙幣と米国の1ドル紙幣も混ざっているという 。

 両団体は風船を飛ばす前に声明書を発表し、ビラまき中断を促す発言をした民主党の朴智元(パク・ジウォン)、宋永吉(ソン・ヨンギル)、崔宰誠(チェ・ジェソン)議員を非難するとともに、今後も引き続きビラを北朝鮮に送る意向を明らかにした。

 拉北者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は「ビラ散布は家族の生死の確認もできずにいる問題を解決するためであり、南北関係の断絶のためではない」とし、人権向上など北朝鮮の真の変化があるまで両団体が共同で努力し、闘うと述べた。

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