【ソウル21日聯合】日本に対する韓国の貿易赤字が雪だるま式に膨らみ、初めて300億ドルを超えた。関税庁が21日に明らかにしたところによると、年初から11月までの対日貿易収支赤字は308億5900万ドルで、前年同期(274億1300万ドル)に比べ12.6%増加した。昨年通年の赤字規模(299億ドル)と比較しても3.3%多い。
 対日貿易赤字が300億ドルを超えたのは、これが初めてだ。赤字規模は2006年が254億ドル、昨年が299億ドルと増え続けたのに加え、円高の影響でことしも急増し、3年連続の過去最大値更新となった。今月の貿易収支はまだ集計されておらず、ことし通年の赤字規模はさらに拡大する見通しだ。

 対日貿易赤字の拡大は、原油価格と原材料価格の上昇で対日輸入製品の価格が値上がりしたこと、韓国の輸出主力業種である半導体・プラントなどの輸出増加に伴い日本から部品輸入も増加したことによる。

 ただ、原油価格の下落や世界的な景気低迷で韓国の輸出が減少勢に転換したことなどで、11月の対日貿易赤字規模は18億4600万ドルと、前年同月(25億9700万ドル)に比べ29.9%減少した。今月も減少が続く可能性は高い。

 一方、中東に対する貿易赤字も初めて700億ドルを突破し、全貿易収支赤字の最大要因となっている。年初から11月までの対中東貿易赤字は717億6800万ドルで、前年同期(421億4600万ドル)比70.3%の急増を記録した。同期間の対中東輸出は前年同期比36.5%(申告受理ベース)の大幅増加だったのに対し、国際原油価格が一時、1バレル=150ドルに迫ったことで、中東からの輸入は60.3%増加した。ただ、9月以降は原油など原材料価格の下落が本格的に反映され、11月の対中東貿易赤字は42億2700万ドルと、前年同月(50億1100万ドル)に比べ7億8300万ドル減少した。

 ことし年初から11月までの全貿易収支は136億6300万ドルの赤字と集計された。
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