防衛産業庁が29日に明らかにしたところによると、ことしの防衛産業物資輸出額は10億3144万ドルで、1975年の輸出開始以来、最高となった。昨年(8億4490万ドル)と比べても22%増加した。
防衛産業庁は、同庁が2006年に設立されて以来、2012年に防衛産業輸出先進国の仲間入りを果たすことを目標に積極的な輸出を進めた結果だと評価した。防衛産業売上高に占める輸出の割合は、2006年までは5%水準だったが、昨年には13.6%に拡大した。国内防衛産業企業の経営環境改善に役立つと期待される。
ことしの輸出実績を分析した結果、旧来から強い中東・米州地域以外にも、昨年から防衛産業協力官を派遣し積極的なマーケティングを展開してきた中南米・アフリカの3カ国が最大輸出相手国トップ10に含まれた。輸出相手国は昨年の46カ国から58カ国に拡大し、輸出品目も弾薬類や主要装備の部品類主体から、自走砲、航空機、艦艇など先端製品が増える傾向にある。特にことしは、トルコに国産戦車「K1A1」の一部技術を輸出するなど、画期的な変化を遂げたと評価された。
防衛産業庁は、来年の防衛産業物資輸出目標を12億ドル規模と提示している。
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