【ソウル9日聯合ニュース】1987年に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯だった元北朝鮮工作員の金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏が盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に同事件はねつ造されたものだったと証言するよう強要されたと主張したことと関連し、国家情報院が事実関係を調査していることが9日にわかった。
 国家情報院関係者は、金氏の主張を受け、そのような事実があったのか、当時どのような状況だったのかなどを確認していると明らかにした。昨年末から内部調査チームを稼動しているという。

 金氏は昨年末からマスコミや外部者との接触などを機に、同事件のねつ造疑惑が犠牲者の遺族らを中心に浮上した前政権当時、国家情報院から番組に出演し「金正日(キム・ジョンイル)総書記が指示したものではない」という既存の調査結果を覆す証言するよう求められたと主張している。

 一方、前政権初期まで国家情報院に所属していたハンナラ党の李チョル雨(イ・チョルウ)議員は、昨年11月に国会で「事件はねつ造ではないと説明してほしいというのが当時の国家情報院の立場だった」と述べ、金氏の主張に反論した。国家情報院の「過去事件真実究明を通じた発展委員会」は2007年に、同事件はねつ造ではないとする再調査結果を発表している。

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