キム・ヨナ選手=8日、バンクーバー(聯合ニュース)
キム・ヨナ選手=8日、バンクーバー(聯合ニュース)
【ソウル10日聯合ニュース】フィギュアスケート4大陸選手権の女子シングルで優勝したキム・ヨナ選手。韓国の年齢で20歳(満18歳)、可愛らしい少女のはつらつさより、成熟した女性の爽やかさが似合う年頃になった。この春高麗大学に入学予定の彼女が夢見る未来とは、どのようなものだろうか。カナダ・バンクーバーで聯合ニュースのインタビューに応じたキム選手は「時々未来について考えますが、コーチと振付師、どちらもやりたい」と、おぼろげながら青写真を見せてくれた。
 「選手生活とコーチはまったく違うもの。自分にコーチとしての資質があるかどうかはよく分かりません」と笑う。では、選手生活はいつまで可能だろうかと尋ねたが、答えは出なかった。まだまだすべきことが多すぎるからだ。

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 「いろいろなことを考えました。来年の五輪もそうですし、今後実現していかなければならないことを想像してみることもあります。でも、遠い未来を考えるより、その瞬間ごと一生懸命やるほうが負担も少ない。何より、少しミスはありましたが、4大陸で優勝できてうれしい。五輪が開かれる場所だということでも、重要な優勝です」。

 ジュニア時代から常に比較対象となってきた、同い年の浅田真央選手(日本)については、競争相手より良い友人になりたいと語った。

 「選手としてよく比べられ、韓国と日本のメディアも2人の競争に関心が高いのは事実。率直に言って、今の状況はお互いにとって負担になるしかありません。でも、引退すればまったくそんなことはないと思います。今はライバルなので気まずいですが、良い友人として残れたらうれしいです」。

 6日に行われた高校の卒業式には出席できなかった。高麗大学体育教育学科に進学するが、来月の入学式にも、米ロサンゼルスでの世界選手権を控えており、出席できない。中学校から高校まであまり通学できず、残念に思うこともあるが、フィギュアが大切だから仕方ない、という。

 「フィギュアのために経験できなかったことも多いけれど、今、この道はわたしが絶対にやらなければならないことなので、あきらめなければならないことがあるのは当然です。惜しいと思うことはありません」。

 選手生活のため、普通の大学生活は難しいだろうが、それでも大学生になった以上、責任感をもち、自分のすべきことに力を注がなければと笑顔を見せた。

 最後に、「生まれついた選手」という賞賛を自分でも認めるかと尋ねると、「生まれ持った才能がなければ、今、この場に立つことも難しかったでしょう」と答えた。ただ、才能と努力が半分ずつなのだと。「生まれついても、努力しなければその才能を引き出すことはできませんから」と力強く語った。

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