【釜山13日聯合ニュース】北朝鮮の歴史本を引用し作成した教材で統一関連セミナーを開いた罪で起訴された学術セミナー関係者ら5人に、有罪判決が下された。
 釜山地方裁判所は13日、反国家団体讃揚・鼓舞、利敵表現物製作・所持など国家保安法違反の罪で在宅のまま起訴された全国教職員労働組合(全教組)釜山支部に所属する1人を含む教員4人ら計5人に、それぞれ懲役10月、執行猶予2年を言い渡した。

 地裁は、金日成(キム・イルソン)主席父子の主体思想と先軍政治を称え、社会主義を支持する内容の資料を製作・頒布したとする検察の控訴事実がすべて認められたと判示した。被告人らは捜査過程で供述を拒否し証拠隠滅を図るなど反省が見られず、厳しい処分が妥当だが、資料は特定教師を対象にしたもので、韓国社会の成熟度を考慮すると過去に比べ危険度が高くないことから、刑の執行を猶予すると説明した。

 全教組釜山支部関係者は、論評を通じ「似たような事件で先ごろソウルでは無罪が宣告されており期待していたが、全く異なる結果が出てあきれている」と述べ、控訴など法的対応の考えを示している。

 今回有罪が宣告された5人は、2005年10月18日から11月1日まで毎週火曜日に社会や道徳、歴史科目の教員ら30人を対象にセミナーを開催。北朝鮮の歴史本「現代朝鮮歴史」の内容を抜粋した教材を用い、金日成主席中心の抗日闘争史や北朝鮮の実情を教育した。

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