【ソウル11日聯合ニュース】主要輸入原材料価格が一斉に値上がりした。世界的な景気低迷が本格化した昨年11月水準まで跳ね上がっており、原材料価格再急騰の懸念が広がっている。
 韓国輸入業協会(KOIMA)が11日に明らかにしたところによると、5月の主要30品目の原材料価格動向を示すKOIMA指数は224.03で、前月より16.82ポイント上昇した。
 KOIMA指数は、世界的な原材料価格の急騰で昨年6月に453.55まで上昇した後、景気低迷の影響で急落、ことし3月には198.64まで落ち込んでいた。
 5月は特に、指数を構成する農産品、鉱山品、繊維原料、鉄鋼材、非鉄金属、油化原料、有・無機原料の7部門すべてで前月比上昇を記録した。これは2007年10月以降、初めて。
 部門別にみると、国際原油価格と金価格の上昇で鉱山品が8.95%と最も高い上昇率を記録した。次いで農産品(8.15%)、繊維原料(7.08%)、有・無機原料(6.82%)順で上昇幅が大きかった。品目別で最も上昇率が高かったのは原油で、1バレル=57.81ドル(約5700円)と前月比15.60%を記録した。次いで大豆(14.29%)、原皮(13.91%)、ニッケル(12.70%)が2けたの上昇率を示した。調査対象30品目のうち22品目の価格が上昇している。
 輸入業協会関係者は、5月の国際原材料市場は景気回復の期待需要とともにドルや米国債に投資された国際資金が集まり、上昇勢を示したと説明した。指数はまだ最高値を記録した昨年6月に比べると半分ほどの水準のため、下半期からは原材料価格の急騰が懸念されるとした。
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