【ソウル9日聯合ニュース】韓国の少子高齢化が急速に進み、2018年から人口が減少し始め、2050年には現在より641万人減ると予測された。2050年には韓国人の10人に4人は65歳以上となり、老年化指数も世界最高水準に達するほど、高齢化問題が深刻化するとの見通しだ。
 統計庁は9日、世界と韓国の人口現況統計を配布した。それによると、韓国の人口は4875万人で、世界で26番目に多かった。北朝鮮と合わせれば7265万人で19位となる。人口世界一は中国(13億4600万人)で、インド、米国、インドネシアと続く。
 しかし、2050年には韓国の人口は4234万人で46位に後退すると予想された。世界人口は68億3000万人、インドが中国を抜き人口1位に浮上するとしている。2009~2050年に人口減少が予想されるのは35カ国・地域前後、韓国の減少比率は13.1%で、18番目に高いとの予想だ。減少人口数でみると、経済協力開発機構(OECD)加盟国中、日本、ロシア、ドイツに続き4番目に多い見通し。
 韓国の人口減少は、人口成長率鈍化のためだ。2005~2010年の世界人口の年平均成長率は1.18%、先進国は0.34%、開発途上国は1.37%となっている。これに対し、同期間の韓国の人口成長率は0.30%で、先進国より低く、北朝鮮(0.39%)にも及ばない水準だ。さらに、2010~2015年は0.16%、2015~2020年は0.02%、2020~20205年はマイナス0.09%とマイナスを記録し、2018年に人口が減少すると予測された。
 人口成長率鈍化の原因は、何より低い出産率にある。2005~2010年の世界の合計特殊出生率(女性1人が一生に産む子どもの数)は2.56人、先進国平均は1.64人と予測されるが、韓国は1.13人で、これらに届かない。
 また、2005~2010年の世界人口は、年平均1億3612万人が出生、5684万人が死亡し、7928万人が増加すると分析された。韓国は年間44万6000人が出生、26万人が死亡し、14万7000人が増加すると集計された。
 一方、韓国は少子化問題による人口減少、医療産業発達による寿命延長で、高齢化問題が最も深刻な国の1つに分類される見通しだ。
 世界人口に65歳以上が占める割合は、2010年の7.6%から2050年には16.2%に増加し、このうち先進国は15.9%から26.2%、開発途上国は5.8%から14.6%に、それぞれ増えるとされた。韓国の場合は、2010年の11.0%から2050年には38.2%に達すると予測される。特に、2010年基準の韓国人口の65歳以上構成比はOECD加盟30カ国中27位だが、2050年には1位に浮上する見通し。80歳以上高齢人口の割合は、2010年は1.9%と先進国(4.3%)より低いものの、2050年には14.5%で先進国(9.5%)を上回ると推定された。
 2010年の韓国の老年人口指数(生産年齢人口100人に対する65歳以上人口の比)は15で、先進国(24)より低いが、次第に上昇し、2030年には38で先進国(36)を追い抜き、2050年には72と、先進国平均(45)を大きく上回ると予測された。また、同年の韓国の老年化指数(15歳未満人口100人に対する65歳以上人口の比)は68で、やはり先進国(97)より低いものの、2020年に126で先進国(117)を抜き、2050年には429に達する見通しだ。
 2005~2010年韓国の期待寿命は79.1歳で、世界平均(67.6歳)を上回るとされた。

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