【ソウル16日聯合ニュース】企画財政部やシンクタンクが16日に明らかにしたところによると、韓国経常収支はことし300億ドル(約22億9480万円)ほどの黒字を計上、黒字幅は通貨危機直後の1998年(403億ドル)以来で最大を記録するものと見込まれた。
 1998年以降の年度別経常収支は1999年が245億ドル、2000年が122億ドル、2001年が80億ドル、2002年が53億ドル、2003年が119億ドル、2004年が281億ドル、2005年が149億ドル、2006年が53億ドル、2007年が58億ドル、2008年がマイナス64億ドルだった。
 韓国銀行は先月に発表した下半期の経済見通しで290億ドルの経常黒字を予測したほか、対外経済政策研究院は300億ドルの黒字を見込んだ。サムスン経済研究院は9月に、286億ドルとしていた見通しを上方修正する可能性があり、LG経済研究院も6月の推定値273億ドルを9月に約350億ドルの黒字に引き上げる予定だ。
 政府は6月の下半期経済見通しでは、ことし250億ドルの経常黒字を予測したが、2004年の281億ドルを超える可能性が高いとみている。企画財政部関係者は、6月の見通しは保守的な予測で、その後は実績が悪くないため、2004年より黒字幅が拡大する可能性があると説明した。下半期に原油価格が1バレル=60ドルを下回れば300億ドル突破も見込めるとしている。
 特に貿易収支の場合、ことしは過去最高を記録するとの見通しが出ている。これまでの最高は1998年の416億ドルだが、韓国銀行は430億ドル、LG経済研究院は400億ドル前半を見込んでいる。
 しかし、下半期以降の内需増加と投資拡大により輸入が増える可能性が高い上、原材料価格の上昇やウォン高などの影響で、来年には経常黒字幅が100億ドルを下回るとの見方が優勢だ。政府は来年80億ドルの黒字を見込んでいる。
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