【ソウル11日聯合ニュース】北朝鮮の2回目核実験を受け国連安全保障理事会がぜいたく品禁輸措置を強化した後、イタリアで北朝鮮輸出用のぜいたく品が摘発されるケースが相次いでいる。
 イタリア駐在外交官が11日に明らかにしたところによると、同国東部海岸都市アンコーナの税関当局が先月下旬、北朝鮮輸出用のコニャック150瓶、ウイスキー270瓶など1万2000ユーロ(約160万円相当)相当を押収した。税関は情報システムで感知した事前情報を基に、北朝鮮企業輸出用のコンテナの検査を行った。
 この外交官は、現地インターネットメディアがアンコーナで北朝鮮輸出用の高級洋酒が押収されたと報じたことを受け税関当局に問い合わせた結果、事実と確認されたと話した。税関当局側は、国連安保理の対北朝鮮制裁決議で武器、ハイテク製品、機械類のほかぜいたく品の禁輸措置履行義務も強化されたことを受け、酒類を押収したと明らかにしたという。また、押収品の価格は1万2000ユーロ程度とされたが、実際の金額はもっと大きいようだと伝えた。
 これに関連し、7月22日に北朝鮮製武器を積みイランに向かっていた貨物船がだ捕されたが、海上輸送を請け負っていたイタリア業者の代表は8日、聯合ニュースの取材に対し、同社が主に欧州の物品を北朝鮮に輸出する業務を行っていたと認めている。ただ、アンコーナ税関の件に関しては全く無関係だとした。
 また7月中旬には、イタリア中部トスカーナの税務警察が、北朝鮮当局が注文した1300万ユーロ相当の豪華モーターボート2隻を造船所で差し押さえた。イタリア紙リベロは、イタリア税務警察とオーストリア検察が、ボートの契約者がオーストリアの企業家から中国企業に変わるなど不審な点があったことから追跡調査を行った結果、実際の顧客は金正日(キム・ジョンイル)総書記で、中国会社を代理に立て購入しようとしていたと伝えた。

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