現代自チェコ工場完工式のようす=24日、オストラバ(聯合ニュース)
現代自チェコ工場完工式のようす=24日、オストラバ(聯合ニュース)
【オストラバ24日聯合ニュース】現代自動車は24日、チェコ東部のノショビツェで現代自チェコ工場完工式を開催した。同社はこれで、研究開発から生産、販売、マーケティング、アフターサービスまで一括運営できる海外拠点を米国、中国、インドに続き、欧州にも備えたことになる。完工式には、トショフスキー産業貿易相をはじめチェコ政府・州政府関係者、現代自の鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長ら500人余りが出席した。
 鄭副会長は、あいさつの言葉を通じ「チェコ工場は完ぺきな品質と最高レベルの競争力を備える欧州戦略モデルを生産する。世界トップレベルメーカーへの跳躍に向けたグローバル生産体制における中核となる」と述べた。また、チェコ工場の持続的成長と雇用安定を通じ現地経済発展に寄与し、責任ある地域社会の一員という役割も果たしていくとした。世界で最も模範的な自動車工場という地位を確保したい考えだ。
 トショフスキー産業貿易相は、現代自の大規模投資は、欧州連合(EU)加盟後、中欧経済の中心に跳躍しているチェコ経済の起爆剤となっていると評価。今後も安定した事業推進に向けた支援と関心を惜しまないと述べた。

 現代自は2005年12月にチェコ工場建設用地を選定し、2006年5月にチェコ政府と投資協定を締結。2007年4月に着工式を開催した。1年7か月余りの工事を経て、昨年11月に稼動を開始した。昨年11月の量産以降、これまでに約8万台を生産しており、このうち90%以上が欧州市場で販売された。
 チェコ工場は現在、年産20万台。2011年までに11億2000万ユーロ(約1500億円)を投入し、年間最大30万台を生産する体制を整える計画だ。
 工場敷地は約200万平方メートルの広さ、自動車生産設備、部品・物流倉庫、出荷検査場など付帯施設まで含め21万平方メートル規模となっている。2000人余りが直接雇用され、協力会社雇用人員も合わせると6000人余りの雇用創出効果が発生すると、現代自は期待している。さらに、生産能力が30万台水準となる2011年には直接雇用3500人、協力会社雇用7500人の1万1000人が雇用できるとしている。
 現在は「i30」と「i30cw」を生産しているが、ことし11月に起亜自動車ブランドのミニバン「ベンガ」(プロジェクト名:YN)を新たに投入、年内計14万台生産を目標とする。「ベンガ」は、全生産量の10%に当たる1万4000台ほどを、ことし同工場で生産する。来年下半期にはミニバンの新車を新たに投入し、現地戦略モデル生産を続けていく計画だ。

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