乾杯する李大統領(左)とフン・セン首相=22日、プノンペン(聯合ニュース)
乾杯する李大統領(左)とフン・セン首相=22日、プノンペン(聯合ニュース)
【プノンペン22日聯合ニュース】カンボジアを国賓訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は22日、プノンペン市内のホテルで開かれたフン・セン首相主催の「韓国・カンボジア経済人昼食会」に出席。フン・セン首相の国家発展戦略「四角戦略」に着眼した両国未来協力案として、農業、山林、知識サービス、インフラ構築の4大分野で緊密に協力する「四角協力」を提案した。
 農業分野では、韓国はカンボジアの人的開発と教育訓練を通じ、農業近代化の経験伝授と技術支援を拡大し、来年初めにカンボジアに農業技術センターを設立すると述べた。今回の訪問を機に、農業やバイオエネルギーなどに関する両国の協力が拡大されることを期待しているとした。山林分野に関しては、韓国が開発を決めた20万ヘクタールの造林事業は、カンボジアの山林を復元しバイオエネルギーを生産することで新規雇用を創出する、ウィン・ウィン事業だと説明。これは世界的気候変動に対応し、二酸化炭素排出権を確保する両国グリーン協力のモデルとなるだろうと強調した。
 知識サービス産業分野では、カンボジアには500社余りの韓国企業が進出しカンボジア経済成長に大きく寄与しているとしながら、知識基盤サービス産業分野でも、交流の余地はまだ多く残っていると主張した。インフラ構築についても協力の必要性を強調し、「韓国は70年代から国内と世界各地で電力、道路、鉄道などインフラを建設した豊かな経験と技術、資本を持っている」と紹介し、韓国企業がカンボジア新都市とインフラ建設に持続的に参入できるよう期待していると述べた。
 このほか李大統領は、韓国は主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)など新たな世界秩序を構築する国際会議において、開発途上国と新興国の利害を代弁しているとアピールした。韓国はこうした成長経験を、新たな跳躍を追求するすべての国と共有すると強調した。
 フン・セン首相は歓迎のあいさつを通じ、李大統領の国賓訪問は、両国間の緊密な友好協力関係に対する韓国政府の関心を明示するものだと評した。両国協力関係を拡充し、現在進行中の事業を成功させるだけでなく、両国の都市・自治体間の姉妹締結や友好増進に向けた努力も続けていかなければならないと述べた。
 昼食会には、韓国側から知識経済部の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)長官、崔時仲(チェ・シジュン)放送通信委員長、大韓商工会議所の(ソン・ギョンシク)会長、大韓航空の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長らが、カンボジア側からはカンボジア開発評議会と経済担当相らが出席した。
 これに先立ち李大統領は、シハモニ国王が王宮で開催した歓迎式に出席した。同席した青瓦台(大統領府)の李東官(イ・ドングァン)広報(弘報)首席秘書官が伝えたところによると、李大統領は国王と30分間歓談し、即位5周年を祝賀した。また、両国間の経済・開発協力はもちろん、民間レベルの人的・文化的交流も今後さらに活発化されることを望んでいると述べた。これにシハモニ国王も、両国関係発展に向け努力すると応えた。
 李大統領は、映画と舞踊鑑賞が趣味だというシハモニ国王に、サムスン電子のブルーレイDVDプレーヤーを贈った。シハモニ国王は李大統領に、世界遺産のアンコールワットが彫刻された高さ1メートルの石像を贈った。

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