【ソウル20日聯合ニュース】関税庁が20日に明らかにしたところによると、昨年の豚肉(冷蔵、冷凍、生鮮)輸入額は6億7247万ドル(約613億2900万円)で、前年より18.3%減少した。輸入量は29万4935トンで、同8.9%減少した。
 国別では、米国と欧州からの輸入が減っている。全輸入額の27.4%(1億8422万ドル)を占める米国は18.5%減少し、カナダ(9954万ドル)は19.1%減、オーストラリア(4786万ドル)は24.2%減、フランス(4316万ドル)は35.4%減など。これに対し、自由貿易協定(FTA)を締結したチリは1億1984万ドルで、36.1%の増えた。
 韓国の豚肉輸入額・量の減少は、2007年から2年間続いている。輸入額は2004年が3億3361万ドル、2005年が5億9106万ドル、2006年が7億4136万ドルと増加を続け、2007年の8億6285万ドルをピークに、2008年から減少に転じた。
 一方、牛肉の場合、昨年の輸入額は前年比17.0%減の7億9711万ドル、輸入量は6.7%増の22万4727トンとなった。輸入量の増加にもかかわらず金額が減ったのは、相対的に低価格の米国産牛肉の輸入が増えた半面、オーストラリアとニュージーランドからの輸入が減ったためとみられる。
 米国産牛肉は、輸入量(5万9486トン)が86.0%増えたが、輸入額(2億7328万ドル)は41.1%の増加にとどまった。最も輸入が多いオーストラリア産は、輸入量(13万361トン)が4.3%減、輸入額は(4億3943万ドル)は28.1%減と集計された。
 昨年、全体的に豚肉・牛肉輸入が減ったのは、国内産に対する消費者の選好度の高さと、景気低迷による肉類消費量の減少などが複合的に作用したためと分析される。

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