また、昨年第4四半期は売上高が前四半期比9.4%増の39兆2400億ウォン、営業利益はマーケティングコスト増などで小幅減少し3兆7000億ウォンだった。
昨年の年間売上高は、期末の為替相場(1ドル=1164.50ウォン)換算で1170億ドルに上り、独シーメンス(1098億ドル)と米ヒューレット・パッカード(1146億ドル)の2009会計年度の業績を抜いた。米フォーチュンがまとめた2008年の世界500大企業(売上高基準)で、サムスン電子は40位、同社より上位の電子メーカーはシーメンス(30位)とヒューレット・パッカード(32位)だけだったが、その2社を上回ったことになる。
サムスン電子はまた、韓国企業としては初めて、年間売上高100兆・営業利益10兆を達成した。2004年には営業利益で11兆7600億ドルを記録したものの、売上高が81兆9600億ウォンにとどまり、2008年には売上高で100兆ウォンを超えながら、営業利益は10兆ウォンを大きく下回っていた。
昨年、サムスン電子が世界的な景気不況を克服し好調だったのは、半導体部門、LCD(液晶ディスプレー)部門、通信部門、デジタルメディア部門の4大事業部門がそれぞれ善戦したため。4部門がすべて、年間で兆単位の営業利益を達成した。
半導体部門は昨年第3四半期に1兆ウォンの営業利益を回復し、続く第4四半期もDRAMやNAND型フラッシュメモリーなど主力製品の需要増と価格上昇で、1兆7000億ウォンの利益を上げた。年間では2兆4200億ウォンの利益を出した。
情報通信では、携帯電話事業で4四半期で最大となる6680万台を売り上げ、年間利益が4兆1300億ウォンと、初めて4兆ウォンを突破した。
デジタルメディアをみると、発光ダイオード(LED)バックライト搭載液晶テレビと液晶テレビの販売が拡大し、4年連続の世界首位を維持している。第4四半期には販売台数が前四半期比41%増加し、1000万台の大台に乗せた。年間の営業利益は2兆8500億ウォンと2兆ウォンを初達成した。LCDも先進市場での販売が好調で、通年の営業利益は1兆3800億ウォンを計上した。
サムスン電子はことしの業績について、為替の影響を予想しながらも、主力事業のコスト競争力と市場支配力の強化で、前年比2けた成長を目標に掲げた。また、公表した通り、ことしメモリー分野に5兆5000億ウォン、液晶ディスプレー分野に3兆ウォン台の投資を行うことも明らかにした。
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