【ブリュッセル3日聯合ニュース】リビアの海運会社が所有する北朝鮮籍の貨物船「RIM」がイエメン南部のアデン湾で乗っ取られたと、ソマリアの欧州連合(EU)艦隊司令部が明らかにした。
 EU艦隊によると、「RIM」は4800トン級の一般貨物船で、海上保安センターに登録されていないため、EU艦隊との連絡システムを備えていない。ソマリア近海に向け移動中だったが、乗組員の人数や国籍については確認できていない。
 事件当時、「RIM」はイエメンの海岸線から遠くないアデン湾北西の海域を航行中だった。米国艦隊、北大西洋条約機構(NATO)艦隊も、同貨物船の乗っ取りの事実を確認したという。
 一方、国土海洋部が国際商業会議所(ICC)内の下部組織、国際海事局(IMB)海賊情報センターの資料を引用し4日に公表した昨年の海賊事件発生資料によると、昨年4月以降、ソマリア・アデン湾での海賊による韓国船舶の被害は発生していない。
 2008年は2隻が乗っ取り、4隻が襲撃、昨年3月には2隻が襲撃の被害を受けたが、韓国海軍「清海部隊」がアデン湾海域に艦艇を派遣した昨年4月からは、被害が出ていない。
 世界の海賊関与事件発生数は、2006年が239件、2007年が263件、2008年が293と徐々に増え、昨年は前年比39%増加の406件だった。乗っ取り被害に遭った乗組員の数も大幅に増えている。
 また、ソマリア海域だけで昨年は前年比95.5%増の217件の海賊関与事件が発生した。昨年の船舶乗っ取り49件のうち、47件が同海域で発生している。


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