軍部隊を視察する金正日総書記(資料写真)=(聯合ニュース)
軍部隊を視察する金正日総書記(資料写真)=(聯合ニュース)
【ロンドン4日聯合ニュース】英日刊紙タイムズは4日の分析記事で、食糧難、物価上昇、護衛部員に対する攻撃、経済管理失敗に対する憤怒など、連日の北朝鮮に関する報道について、額面通りに見れば政権交代の兆しのようだが、それはまだ早いようだと述べた。インドネシアは1997年にこうした境遇となり、32年執権していたスハルト大統領が翌年に権力から退いたが、北朝鮮の崩壊を予想するのはまだ早いと指摘した。
 また、数多くの北朝鮮が飢えデノミネーション(通貨呼称単位の変更)に憤怒していても、彼らにできることは制限されていると述べた。1990年代後半に数百万人の北朝鮮住民が餓死したが、当時にも北朝鮮政権は深刻な存立の危機に直面していない。多くの分析家は、北朝鮮政権生存の重要な要素に、飢えや社会不安よりも金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康を挙げているが、金総書記は2008年に深刻な脳卒中の衝撃から回復したようだと指摘した。
 同紙は、北朝鮮は間もなく崩壊するだろうという予測は数多いが、確実な証拠がない限り、まだそのようなことにはならないとの結論を下すことが安全だと述べている。

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