北朝鮮の核実験などによる人工地震の可能性が一部で提起されているが、現時点で把握している地震の規模や震源などの情報に照らし合わせると、その可能性はほとんどないと政府は判断しているようだ。
政府当局者は「米国地質調査所(USGS)がウェブサイトに発表した震源は地下562キロメートル地点と深い」とし、人工地震の可能性はないようにみえると述べた。また、地震の規模がマグニチュード6.7~6.8と強く、核実験による地震の規模をはるかに超えている上、北朝鮮が中国、ロシアとの国境地域で核実験を敢行する可能性も非常に低いとの見方を示した。
USGSは同日午前10時13分ごろ、北朝鮮・清津付近でマグニチュード6.8の地震が発生したとウェブサイトで明らかにした。韓国の気象庁も同じ時間にロシア・ウラジオストクの南西110キロメートルの地域でマグニチュード6.7の地震が発生したことを把握している。一方、北朝鮮が昨年5月に咸鏡北道吉州郡豊渓里で2回目の核実験を行ったときの地震規模は、マグニチュード4.5程度と推定されている。
国防部高官は「今回の地震の震源地は朝ロ国境地域で、正確にはロシア地域」とし、震源が地下500キロメートルを超え、地震波などを考慮すると自然地震と判断されると話している。
震源がロシアの陸上である可能性が高いが、また別の政府関係者は「震源地が陸上でなく海底という話もある」とし、海底地震の可能性も提起した。
今回の地震による北朝鮮側の被害については確認されていない。ある当局者は「地震に関する北朝鮮メディアの報道がなく、被害状況を含め北朝鮮に影響があったかどうかを判断するのは今のところ難しい。正確に把握するにはやや時間がかかりそうだ」と述べた。
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