閣議を主宰する李明博大統領=23日、ソウル(聯合ニュース)
閣議を主宰する李明博大統領=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル23日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は23日、政権発足3年目を迎え、政府は教育界不正と癒着風土を断ち切ることに全力を挙げてほしいと呼びかけた。青瓦台(大統領府)で開かれた閣議で述べたもので、「社会に不正が続く限り、先進一流国入りはできない」と強調した。
 李大統領は、先ごろ問題となった学校長・教育庁不正事件、公務員による虚偽の有功者登載実態などを挙げ、社会のあらゆるところで不正が慣行化されていると指摘。とりわけ、教育界が不正の温床になっているのは残念なことだと話した。
 続いて、入試制度改善も重要だが、教育界の不正をなくさなければ未来に大きな障害になるとしながら、あらゆるところで横行する不正をなくすよう、教育科学技術部をはじめ関係官庁が総力を挙げるようにと指示した。また、正直かつ誠実な人が認められる社会をつくらなければ、不正が韓国社会を支配することになると付け加えた。
 一方、李大統領は、政府と民主党、共和党が力を合わせなければ米国が2等国になるとしたオバマ米大統領の演説に触れ、米国より韓国に必要な指摘だと述べた。また、バンクーバー冬季五輪での韓国選手団の健闘に言及し、韓国の若者たちが世界1位を目標に競争しているとした上で、国政を担当する閣僚も未来に向けしっかり準備するよう促した。


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