【ソウル3日聯合ニュース】韓国を離れ海外に移住する国民の数が急減した一方で、海外移住から戻ってくる「逆移民」が増えている。
 外交通商部が3日までにまとめた海外移住統計によると、2009年の1年間に海外移住を届け出た国民は1153人で、2008年の2293人に比べ49.7%減少した。海外移住者数は、政府の公式集計が始まった1962年は386人だったが、翌年は2901人、2000年には1万5307人に達した。昨年はその7.5%にとどまる。その後は徐々に減少し、2003年が9509人と1万人を割り、2005年8277人、2006年5177人、2007年4127人、2008年2293人と、著しく減少している。
 昨年の移住先をみると、米国が599人で前年(1034人)に比べ42%減少したのをはじめ、カナダが383人で53.2%、オーストラリアが158人で60.0%、それぞれ減った。アジアなどその他地域も、前年の22人から4人に減少した。
 外交通商部関係者は「世界的に景気低迷が加速するなか、韓国経済が相対的に速い回復を見せている点が大きな影響を与えているようだ」と話す。また、移民を受け入れる国の移民政策強化の傾向も、ある程度要因となっていると分析した。
 一方、「逆移民」の傾向を把握できる指標となる永住帰国の申告者は、昨年は4301人に達した。前年の3763人より14.3%多く、1997年(4895人)以降では最多。永住帰国の申告者は、2005年(2800人)からは毎年10%前後増えている。
 昨年の申告者が帰国前に居住していた国は、米国(2015人)が大半を占め、次いでカナダ(820人)、日本(530人)、アルゼンチン(101人)と続いた。外交通商部関係者によると、米国に居住していた人の場合、60代以上の高齢者が最も多いという。


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