朝鮮中央テレビが報じた群衆大会のようす=6日、ソウル(聯合ニュース)
朝鮮中央テレビが報じた群衆大会のようす=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル7日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が6日、咸鏡南道の繊維工場「2・8ビナロン連合企業所」の16年ぶり再稼動を祝う咸興市群衆大会に出席した。
 北朝鮮では毎年、故金日成(キム・イルソン)主席・金総書記の指示や朝鮮労働党政策の貫徹、長距離ロケット発射といった主要な政策イシューと関連して大規模な群衆大会が開かれるが、金総書記の出席は前例がない。金総書記がこれまで群衆大会という名称の行事に出席したのは、中国指導部など主要外賓を歓迎する外交的な場合にとどまっていた。
 朝鮮中央放送や朝鮮中央テレビなど現地メディアは同日、10万人余りの市民が集まる群衆大会に金総書記が出席したニュースを詳細に中継で報じた。



 同日の行事には金総書記のほか、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、金英逸(キム・ヨンイル)首相、金英春(キム・ヨンチュン)国防委員会副委員長兼人民武力部長ら、北朝鮮首脳部が多数出席した。
 また、咸鏡地域の大型飲食店やホテルでは企業所の再稼動を祝う宴会が開かれ、金総書記と集会に参加した党・政府・軍幹部らが出席した。
 ビナロン(ビニロン)は無煙炭から採取したカーバイドを原料にした合成繊維の一種で、北朝鮮でのみ生産されるという意味で「主体繊維」とも呼ばれる。1961年に完工した2・8ビナロン連合企業所は年産5万トンの施設だったが、生産システム上の問題や施設の老朽化、原料不足で1994年に生産を中断した。2008年から近代化工事が始まり、ことし2月から再稼動に入った。



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