【ソウル26日聯合ニュース】韓国は昨年、景気浮揚のため膨大な財政支出を行ったにもかかわらず、財政状態は世界主要国に比べ非常に良好だと評価された。
 経済協力開発機構(OECD)が26日までにまとめた世界主要国の昨年度政府財政収支の推計結果によると、ノルウェーが対国内総生産(GDP)比9.6%黒字で最も良好で、次いでスイス(マイナス0.7%)、ニュージーランド(マイナス1.1%)、韓国(マイナス1.8%)、インドネシア(マイナス1.8%)の順だった。調査対象は主要20カ国・地域(G20)、OECD加盟国、大陸別主要新興国の32カ国。
 OECD加盟国の昨年の平均財政赤字が対GDP比8.1%に達したことを考慮すると、韓国の財政は非常に良好な方だとみることができる。主要7カ国(G7)の平均財政赤字は対GDP比9.0%だった。
 スウェーデン(マイナス1.9%)、フィンランド(マイナス2.2%)、ルクセンブルク(マイナス2.3%)、デンマーク(マイナス2.4%)、ドイツ(マイナス3.2%)、ブラジル(マイナス3.49%)、オーストラリア(マイナス3.9%)も、財政赤字がそれほど深刻ではないと分析された。
 調査対象32カ国のうち財政赤字が最も深刻だったのは、アイスランドで対GDP比15.6%だった。ギリシャも12.6%に達したほか、英国(マイナス12.6%)、アイルランド(マイナス12.1%)、米国(マイナス11.2%)、インド(マイナス10.9%)、スペイン(マイナス9.5%)、フランス(マイナス8.1%)、日本(マイナス7.3%)、南アフリカ共和国(マイナス7.3%)も財政難が深刻だったと分析された。
 一方、OECDは2011年の各国政府の財政見通しとして、G20に所属する主要16カ国のうち、韓国が唯一、対GDP比1.1%の黒字を記録すると予想した。中国はマイナス0.3%、ブラジルはマイナス1.8%、インドはマイナス8.2%、米国はマイナス9.4%、日本はマイナス9.5%、英国はマイナス12.5%と見通した。
 企画財政部関係者は、昨年は韓国経済の予想していなかったプラス成長で歳入が増え、財政収支が予想より良くなったものと推定されると説明し、これに満足せず、ことしの中期財政計画はさらなる財政健全化に主眼を置く方針だと話した。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0