【ソウル15日聯合ニュース】知識経済部と韓国造船協会が15日に明らかにしたところによると、第1四半期の世界船舶受注市場で、韓国の船舶受注量は前年同期より195%多い154万CGT(標準貨物船換算トン数)と、シェア51.5%を記録した。昨年首位の座を明け渡した中国を抑え、トップに返り咲いた。船舶受注額は、前年同期比262%増の24億ドル(約2242億円)と集計された。
 この期間、中国の受注量は79万6000CGT(シェア26.6%)、欧州は14万2000CGT(4.7%)、日本は10万5000CGT(4.5%)、その他の国が41万1000CGT(13.7%)だった。
 第1四半期の韓国の受注船舶を種類別にみると、バルク船が65%(29隻)、タンク船が25%(23隻)だった。海洋プラント部門は現代重工業がノルウェーから円筒型FPSO(浮体式石油生産・貯蔵・積出設備)を受注するなど回復を見せたが、コンテナ船と液化天然ガス(LNG)運搬船の受注はない。
 ただ、第1四半期の船舶建造量は、船主側の発注中止や引き渡し延期などで、前年同期比24%減少の341万CGTとなった。なかでも供給過剰のコンテナ船の契約変更が多く、市況が好調なバルク船とタンク船も、船種と船型の変更が相次いだ。
 韓国の手持ち工事量は5159万CGTで、前年より20%少ないが、3年分の工事量に相当し、今後の造船景気を否定的に見る理由にはならないとしている。第1四半期の造船輸出額は102億ドルで、前年同期より5.5%少なかった。建造量の減少に比べ輸出減少幅が少なかったのは、超大型コンテナ船やドリルシップなど高付加価値船舶の割合が高かったためと分析された。
 知識経済部関係者は、受注量が増えたとはいえ、2003~2008年の好況期に比べると依然として低い水準だと指摘した。その上で、バルク船、タンク船の受注増と海洋プラント部門の善戦を考慮すれば、受注実績は第2四半期にさらに改善するものと見通した。



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