【ソウル18日聯合ニュース】ソウルでは子どもと離れ夫婦2人で暮らす世帯や1人暮らしの世帯が増えていることが分かった。
 ソウル市は18日、市の統計調査資料「2009ソウルサーベイ」と統計庁資料などを参考に居住者の家族構成を分析した結果、ソウル市内全世帯に占める1人暮らし世帯の割合は20.8%、夫婦2人世帯は11.9%だったと明らかにした。
 1人暮らし世帯は1980年の4.5%から30年間で4倍近くに増加、夫婦2人世帯も5.5%から約2倍に増えた。これに対し、韓国の典型的家族構成の2世代同居世帯の割合は1980年の54.8%から11.9ポイント下がり、42.9%と集計された。このほか親1人と子どもの世帯は9.7%、3世代同居世帯は6.3%だった。
 2030年には、1人暮らし世帯の割合が全体の24.9%、夫婦2人世帯は16.7%まで増加するが、2世代世帯の割合は36.2%、3世代世帯は5.7%に減少すると予想された。
 一方、家族関係における価値観の変化も浮き彫りになった。昨年のソウルサーベイで、「子どもと一緒に暮らすつもりはない」と回答した65歳以上の高齢者は77.9%で、2006年の71.1%より6.8ポイント増えた。
 また、「親の老後の暮らしは家族が責任を取らなければならない」との回答は、2006年は60.7%だったが、2008年には37.2%に減っている。その反面、「家族と政府、社会がともに面倒をみなければならない」との回答が29.1%から47.7%に増加した。
 家事の分担問題は、意識と実際の生活に差が見られた。女性の41.0%、男性の30.0%が「家事は公平に分担すべき」と答えたが、実際に家事を分担している割合は11.5%にすぎなかった。女性がすべての家事をこなしている(28.0%)か、主にこなしている(59.3%)との回答が大部分を占めている。



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