平沢第2艦隊司令部に保管されている「天安」=(聯合ニュース)
平沢第2艦隊司令部に保管されている「天安」=(聯合ニュース)
【ソウル19日聯合ニュース】韓国海軍哨戒艦「天安」の沈没原因を調べている軍・民間合同調査団が、白リョン島沖で魚雷のスクリューと推定される破片と中心軸につながる部分とみられる破片を回収し、破片からハングルと一連番号を確認した。韓国軍関係者が19日に明らかにした。
 調査団は破片に記されているハングルと一連番号が北朝鮮の書体と同一だと判断し、北朝鮮の魚雷により「天安」が沈没したと結論を下したようだ。調査に参加している米国、英国、オーストラリアの専門家らも、これを証拠に「天安」を沈没させた水中兵器が魚雷だという事実に同意しているという。
 また、国防部は同日、「天安」沈没原因調査の結果を20日午前10時に発表すると明らかにした。
 調査団は、先月から進めてきた調査と分析に基づき、「天安」が北朝鮮の魚雷攻撃を受け沈没したという事実を客観的かつ科学的な証拠資料とともに提示する予定だ。調査団はこれまで「天安」の切断面や海底から回収した破片の一部が魚雷に使われる材質であり、「天安」から検出した火薬成分と北朝鮮の魚雷の火薬成分が同一であることを確認している。
 米国、英国、カナダの専門家らが参加した調査団の情報・作戦分析チームも、北朝鮮潜水艦の侵入ルートや「天安」沈没前後の機動状況、通信傍受内容の分析結果などを資料として提示する計画だ。
 一方、李明博(イ・ミョンバク)大統領は18日に行ったオバマ米大統領との電話会談で、沈没事件について「調査の結果、北朝鮮によるものだと明らかになった」と説明していたことが分かった。
 李大統領は来週初めに予定されている対国民談話で、「天安」沈没に対する北朝鮮の責任を指摘し、対応策を示すものとみられる。



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