「千里眼」は、サウジアラビアの衛星とともにフランスの人工衛星打ち上げ企業・アリアンスペースのロケット「アリアン5ECA」に搭載され、発射台でカウントダウンを待っている状態。アリアンスペースの発表によると、打ち上げ当日の気象は良好な見込み。宇宙センターでは、航空宇宙研究院の技術員20人余りが最終発射準備を進めている。
最終カウントダウンは打ち上げ9時間30分前から開始され、4時間前からロケット推進剤の注入が始まる。7分前に発射シーケンスに入るが、万一、異常が見つかった場合は打ち上げ9秒前までカウントダウンの停止が可能だ。
「千里眼」はロケット打ち上げ25分後、地球から近くて251.1キロメートル、遠くて3万5857.2キロメートルの楕円軌道に乗る。32分後、高度2005.3キロメートルでロケットから分離され、オーストラリア・ドンガラの地上局と初交信する。その後、漂流軌道を経て、目標静止軌道の東経128.2度の上空に到達するまでは、最長で2週間ほどかかる。大田の航空宇宙研究院に位置する韓国地上局との初交信までには、打ち上げから10日間ほどかかる見通しだ。
「千里眼」は軌道上で約6か月間、機能テストなどを行った後、12月から本格的なサービスに入る予定だ。
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