あいさつに立った李大統領は、「北朝鮮はこれ以上の無謀な軍事挑発を中止し、7000万民族がともに生きる道を進まなければならない」と述べた。朝鮮半島の安定と平和を回復させ、民族の共同繁栄を模索していくべきだとした。
韓国の究極の目標は、軍事的対決ではなく平和的統一だと強調し、北朝鮮は先の韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件について明確かつ正直に過ちを認め謝罪し、国際社会の前で責任ある姿勢を示すべきだと促した。
また、「わたしたちは繁栄と平和を享受し、戦争を忘れたのではないか」と問いかけ、こうした試練を経験したのは、平和を守るわたしたちの力と意志が十分ではなかったためだと指摘。安保の重要性を改めて強調した。人が過去を振り返るのは、過去が未来の鏡だからとし、「歴史を忘れてはならないということこそ、試練がわたしたちに与えた智恵」だと述べた。
続けて、南北分断とし烈な民主化の過程、圧縮経済成長と急速な社会変化は、理念と階層、地域、世代間の葛藤(かっとう)を生んだと述べた。こうした分裂と葛藤を癒やし、成熟した民主社会を作っていかなければならないと、社会統合を呼びかけた。
このほか、朝鮮戦争戦死者の遺骨発掘事業を引き続き進めていくと強調した。
記念式では、国連参戦21カ国の代表と国軍参戦兵代表に、李大統領から感謝の盾が贈られた。式後には、ソウル警察庁公演団、歌手らによる記念公演も行われた。
ソウルでの中央記念式と同時に、全国広域市・道と市・郡でも、地方自治体首長の主管で記念行事が開かれた。
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