取材に笑顔で応じる許監督=24日、ルステンブルク(聯合ニュース)
取材に笑顔で応じる許監督=24日、ルステンブルク(聯合ニュース)
【ルステンブルク24日聯合ニュース】サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝トーナメント進出を果たした韓国代表の許丁茂(ホ・ジョンム)監督は24日、ルステンブルクのオリンピアパーク・スタジアムで練習を終えた後、取材陣を前に、現在の心境を「結草報恩」という故事成語で表現した。受けた恩を死しても忘れず報いるという意味だ。熱烈に応援してくれた国民、選手たちの親、恩師はもちろん、代表チームを物心両面から支えたすべての人々に恩返しするという気持ちで試合に臨むと語った。
 決勝トーナメント1回戦は、南米の強豪・ウルグアイとの対戦。許監督は、決勝トーナメント進出のチームらしく思い切った攻撃と堅固な守備を見せるという意志を隠さず示した。選手らには、プレッシャーを払いのけ決勝トーナメントにふさわしい勝負を展開しようと話したと明らかにした。
 問題点として指摘されていた右フルバックの守備に関しては、「失点しないチームはない。試合に勝つには冒険も必要だ。守備陣はすばらしい試合を見せた。チャンスを得ようとすれば、それだけ相手にもチャンスを与えることになる。ウルグアイを相手に、いつも通りの試合をする」と強く述べた。
 先発メンバーについては、1次リーグと大きく変わりはなく、多くて1~2人の交代だとした。右フルバックは呉範錫(オ・ボムソク)と車ドゥリ(チャ・ドゥリ)で悩んでいると明かした。
 ウルグアイについては、サイド攻撃が特に強く、右フルバックのM・ペレイラのオーバーラップが要注意だとした。中央守備も厚いため、左右側面への速い方向転換が必要だとし、攻略ポイントとしては、セットプレーから得点を狙うと説明した。また、無理な攻撃で容易に機会を与えてはならず、中央MFを厚くすることも必要だとし、アルゼンチン戦のように反撃を許すことがないよう、慎重な試合展開にするとの考えを示した。
 前日の練習でPKの練習を行ったことについては、トーナメントという1回勝負では、PKの可能性も含めあらゆることを準備すべきとの考えだと説明した。そうした状況から、ウルグアイ戦はGKに李雲在(イ・ウンジェ)を起用する方向も考えていると明かした。

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