【釜山12日聯合ニュース】旧日本軍が第2次世界大戦当時、牛の菌を使った細菌兵器を釜山で秘密裏に実験していた事実が12日に明らかになった。
 日本で先月出版された「陸軍登戸研究所の真実」などには当時、実験に参加した研究員が作成した「旧陸軍第九技術研究所(登戸研究所)第六研究班の研究概要」が掲載されている。

 同文書によると、旧日本軍は各種兵器の開発・研究を行った登戸研究所で牛の菌を使った細菌兵器を製造し、1944年5月に釜山で同兵器の性能をテストした。同兵器は牛や羊などに致命的なウイルス性疾患の牛疫の毒を分離後、粉末状態にしたもの。この粉末を風船爆弾で飛ばし、散布する構造だった。

 旧日本軍は米国の牛を大量に殺傷するため、同兵器を開発した。釜山でテストしてからは実際に風船爆弾につるし、米国本土に飛ばした。

 日本による植民地時代に韓牛(韓国在来の牛)が致命的な危機に陥る可能性もあったということだた、幸いにも当時の韓国で牛疫が広がったという記録はない。実験は秘密裏に行われたため、釜山ではこの事実を知っている人は確認されていない。


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