【ソウル13日聯合ニュース】北朝鮮では最近麻薬問題が深刻化しており、従来罰していた麻薬製造・販売者だけでなく、今後は麻薬使用者も銃殺刑に処すとの通達が出されたという。韓国の北朝鮮向け民間短波ラジオ「開かれた北韓放送」が13日に報じた。
 2007年に改正された北朝鮮刑法では、「極めて重い形の」麻薬密輸や密売行為に対し、死刑と財産没収刑を下すと定めている。北朝鮮当局が麻薬使用者も銃殺すると発表したのは初めてだ。
 放送は咸鏡北道の情報筋の話として、9日に会寧で「今後、麻薬を使用し摘発された者は銃殺刑に処する」との通達文を人民保安部が発表し、ほかの地域でも同じ通達が配布されたと伝えた。北朝鮮では最近、大人だけでなく中高生も公然と麻薬を使っているという。情報筋は、北朝鮮ではアヘンや大麻を麻薬と見なしておらず、この通達の取り締まり対象は覚せい剤だとし、覚せい剤は主に咸鏡南道・咸興で生産されていると説明した。
 別の北朝鮮内部情報筋は、北朝鮮保健省の内部調査資料によると、2008年12月末現在、覚せい剤を1回以上使用したか現在使用している住民は約20万人に達すると話している。
 これと関連し、米政府系のラジオ自由アジア(RFA)も先月16日、国境地域の保安処拘留場が麻薬犯罪者であふれかえるほど、最近、北朝鮮住民の間に麻薬がまん延していると伝えた。

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