【ソウル13日聯合ニュース】北朝鮮の対韓国組織「祖国統一民主主義戦線中央委員会」が、光復節(日本植民地支配からの独立記念日)を15日に控え「全朝鮮民族に告げる」と題した文を発表し、2012年を祖国統一の大門を開く歴史的な年として輝かせようと呼びかけた。朝鮮中央通信が13日に報じた。
 2012年は故金日成(キム・イルソン)主席の誕生100周年となる年で、北朝鮮当局は「強盛大国」を達成する年と定めている。
 同委員会は、「統一の時計の針は分裂と対決が始まった時点に戻された」とし、南北と海外の同胞が民族を危機から救い、平和を守り祖国統一という世紀の宿願を実現するため、家族的な愛国聖戦に総決起するときが来たと主張した。家族的愛国聖戦は、民族の尊厳と自主権を貴重なものとして守ろうとする統一愛国勢力と、民族の自主権をじゅうりんしようとする外国勢力、それに追従する「親米事大勢力」のし烈な大決戦だと述べた。
 韓国哨戒艦「天安」沈没事件にも触れ、「朝鮮半島での戦争の危険は最後の境界線を越えた。北と南、海外の全民族は、米国と傀儡(かいらい)好戦狂の対決と戦争の策動を決定的に阻止破たんさせ、朝鮮半島の平和を守らなければならない」と強調した。
 また、祖国統一を1日も早く実現し、民族解放の8月15日を統一解放の8月15日としなければならないと呼びかけ、民族が進むべき道は南北共同宣言と南北首脳宣言が示す道だけだと主張している。
 このほか、「民族か外国勢力か、和解か対決か、平和か戦争かという歴史の岐路で、南朝鮮(韓国)当局は最後の選択をしなければならない」と指摘。万一、反統一勢力が外国勢力を背に、最後まで戦争の道を進めば、強い威力の決定的な反撃で民族反逆のやからを完全に掃き捨て、祖国統一の歴史的勝利を抱き来る導き出すと強く述べた。

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