【ソウル7日聯合ニュース】国際通貨基金(IMF)は先ごろ先進国23カ国の財政状況を分析した報告書で、突然の金融危機に対応可能な財政余力を十分備えている国として、韓国とオーストラリア、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェーを挙げた。
 特に、韓国、デンマーク、ノルウェーなどの財政余力は、あらゆる状況に対処可能な100%水準と推定した。ただ、これらの国も中長期計画を基に、今後の財政圧力を常に念頭に置く必要があると指摘している。
 一方、危機再発時に対応できる財政余力がほぼない国には、ギリシャ、イタリア、日本、ポルトガルを挙げた。
 IMFは、韓国の今後の国家負債についても肯定的に評価している。2009年の韓国の国家負債対国内総生産(GDP)比は32.6%で、オーストラリア(15.5%)、ニュージーランド(26.1%)に次いで低いと集計。2015年には韓国はこの割合が26.2%まで縮小し、オーストラリア(20.9%)に次いで2番目に低くなると見通した。
 これに対し、2015年に国家負債対GDP比が100%を超える国は、日本(250.0%)、ギリシャ(158.6%)、イタリア(124.7%)、米国(109.9%)となっている。
 企画財政部関係者は7日、健全な財政を土台に2008年のグローバル経済危機を最も早く抜け出した韓国は、今後も中期財政計画により財政をさらに固めていく計画で、将来の経済危機にも十分対応する能力を備えていると説明した。

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