韓国銀行と統計庁が7日に明らかにしたところによると、4~6月期の韓国の家計のエンゲル係数(季節調整値)は13.3%だった。同期の家計の最終消費支出額145兆9000億ウォン(約10兆3600億円)のうち、19兆4000億ウォンが飲食料品費として使われたことを意味する。4~6月期ベースでは、2001年7~9月期(13.8%)以来の高水準となる。
1970~1980年代に20~30%台だった韓国のエンゲル係数は、所得水準の向上に伴い、2000年代に12%台に下落したが、世界金融危機後、昨年からは13%台に上昇した。
エンゲル係数の上昇は、ことしに入り食料品価格が高騰したためと分析された。価格変動要因を除いた実質ベースでみると、4~6月期のエンゲル係数は12.6%で2008年以降、ほぼ同じ水準を維持している。4~6月期の国民総所得(GNI)増加率は前年同期比5.4%だったが、生鮮食品の消費者物価上昇率は11.8%で倍を上回った。
韓国銀行のキム・スンチョル支出国民所得チーム長は、飲食料品は価格が上昇しても、すぐに消費を減らしにくいだけに、飲食料品の価格上昇がエンゲル係数に悪影響を与えたと説明した。ただ、エンゲル係数が長期的に上昇傾向に転じたのかは確実ではないと話した。
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